腰痛に悩まされている方は少なくありません。日々の生活や仕事に支障をきたすことがあるため、効果的な対策が求められます。
ツボ押しは、自然な方法で腰痛を和らげる手段として注目されています。
今回は、腰痛に効果的な5つのツボ(帯脈、承山、命門、復溜、崑崙)を紹介し、それぞれの一般的効果、位置、おすすめの押し方について詳しく解説します。
1. 帯脈(たいみゃく)
帯脈は、腰部の血行を促進し、筋肉の緊張を緩和する効果があります。特に腰の疲れやこりを解消するのに役立ちます。
帯脈の位置・押し方

帯脈は、おへその高さで体の真横にあります。
親指でやや強めに20回程度ゆっくり押しましょう。
2. 承山(しょうざん)
承山は、腰痛だけでなく、ふくらはぎの筋肉を緩める効果があります。また、脚全体の血行を促進し、足の疲れやむくみを改善します。
承山の位置・押し方

承山は、ふくらはぎの中央にあり、アキレス腱を下から上へたどって筋肉にぶつかったところにあり、つま先立ちした時(ふくらはぎの筋肉を引き締めた時)にふくらはぎにできるくぼみの位置です。
親指を使い、ツボをゆっくりと5〜10秒かけて押します。これを1分間繰り返すと良いでしょう。
3. 命門(めいもん)
命門は、腰部の痛みを和らげるだけでなく、エネルギーの流れを整える効果があります。特に腰の冷えや慢性的な痛みに効果的です。
命門の位置・押し方

命門は、おへその真裏にあります。
おへその真裏あたりを親指の腹で軽く押しながら、ゆっくりと揉みましょう。
4. 復溜(ふくりゅう)
復溜は、腰痛だけでなく、全身の水分代謝を促進する効果があります。特に腰部の腫れやむくみを改善します。
復溜の位置・押し方

復溜は、内くるぶしとアキレス腱の間の凹み部分から指幅3本上(人差し指~薬指3本分の幅)の、アキレス腱のキワ(内側)にあります。
親指で垂直に気持ちいい程度に押し込み、5秒間押したらゆっくり離します。左右の足それぞれについて、10~15回ずつ繰り返しましょう。
5. 崑崙(こんろん)
崑崙は、腰痛や足の痛みを和らげる効果があります。また、下半身の血行を促進し、足の疲れやこりを改善します。
崑崙の位置・押し方

崑崙は、外側のくるぶしとアキレス腱の間の凹んだ部分にあります。
親指の腹を使ってゆっくりと圧力を加え、3~5秒押して、3~5秒離すを1分間繰り返しましょう。
まとめ
今回は、腰痛に効くツボをご紹介しました。腰痛に効果的なこれらのツボを日常的に押すことで、自然に腰痛を和らげることが期待できます。
ただし、ツボ押しはあくまで補助的な方法であり、腰痛が続く場合や原因がわからない場合は専門家に相談することが重要です。ぜひ、毎日の健康管理に取り入れてみてくださいね。