寝違えは、首や肩に急な痛みや動きの制限を引き起こす不快なトラブルの一つです。東洋医学に基づいたツボ押しは、このような症状の緩和に効果的です。
この記事では、寝違え、首の痛みにおすすめの4つのツボ「落沈(らくちん)」「後谿(こうけい)」「手三里(てさんり)」「百労(ひゃくろう)」を詳しくご紹介します。
1. 落沈(らくちん)
落沈は、特に首や肩のコリを和らげる効果があるとされています。筋肉の緊張を緩め、血流を改善することで痛みを軽減します。
落沈の位置・押し方

手の甲の人差し指と中指の付け根あたりの骨が交わる場所にあります。その付近のズーンと響くような痛みを感じる点を探してください。
手の甲側に親指、手のひら側に人差し指を当てて挟むように垂直に押します。ゆっくり圧を加え、痛気持ちいいくらいの強さで5秒キープし、ゆっくり離します。これを5回繰り返しましょう。特に、首の痛みのある側のツボを押しましょう。
2. 後谿(こうけい)
後谿は、首の筋肉の緊張を緩めるだけでなく、肩の可動域を広げる手助けをするツボです。また、全身のエネルギーの流れを整える効果も期待されます。
後谿の位置・押し方

手の小指の付け根の外側、手のひらと手の甲が交わるラインにあります。手を握ると、自然に皮膚が盛り上がる部分が後谿です。
反対の親指を使い、後谿を軽く押します。5秒押した後、力を抜くのを5回ほど繰り返します。
3. 手三里(てさんり)
手三里は肩や腕の筋肉疲労を和らげる効果があり、首や肩の関連する不調にも役立ちます。また、胃腸を整える効果もあるため、全体的な体調改善にも繋がります。
手三里の位置・押し方

手三里は、肘を曲げたときにできる横じわの延長線上、肘関節の骨のきわあたりのくぼみ(曲池というツボ)と親指を一直線に結び、その線上に曲池から指3本分の圧痛があるところです。腕の外側の筋肉の上で、押すと少し痛みを感じる場所です。
親指を使って手三里を押し、3〜5秒間キープします。これを数回繰り返します。指先を使って軽く揉むようにするとさらに効果的です。
4. 百労(ひゃくろう)
百労は首こりや肩こり、さらに肩甲骨周辺の緊張を緩めるのに効果的なツボです。特に寝違えによる痛みを軽減し、スムーズな首の動きをサポートします。
百労の位置・押し方

首の後ろの一番出っ張った骨の下のくぼみ(大椎)から指3本分上で左右に親指1本外のところにあります。
両手の指先を使い、百労を押して3秒間キープ。その後、指を離しながらゆっくりと深呼吸をします。首の筋肉を緩めるために朝起きたときや就寝前に行うのがおすすめです。
まとめ
寝違えの不快感は日常生活の質を下げてしまいますが、ツボ押しを取り入れることで改善に向かうことが期待できます。今回ご紹介した「落沈」「後谿」「手三里」「百労」のツボを、ぜひ日々のセルフケアに役立ててください。ツボ押しを行う際は、無理に強く押さず、リラックスした状態で実践することが大切です。
不調が長引く場合は、専門家に相談することも検討しましょう。快適な毎日を取り戻す第一歩として、ぜひ試してみてください!