ぎっくり腰は、突然の激しい腰痛で日常生活に大きな影響を及ぼします。今回は、ぎっくり腰の痛みを和らげるために効果的な4つのツボをご紹介します。「腰腿点」、「帯脈」、「腎兪」、「委中」のそれぞれのツボの一般的な効果、位置、押し方について詳しく解説します。
1. 腰腿点 (ようたいてん)
腰腿点は、主に腰痛や坐骨神経痛に効果があるとされています。このツボを刺激することで、腰や脚の痛みを軽減し、筋肉の緊張をほぐす効果があります。
腰腿点の位置・押し方

腰腿点は、人差し指と中指の骨の付け根にあるくぼみと、薬指と小指の骨の付け根にあるくぼみの2か所にあります。
手の甲側に親指を当て、手のひら側にほかの手を添えてはさむようにして、親指の腹を使って、5〜10回ほど強めに押しましょう。左右両手で全4か所行いましょう。
2. 帯脈 (たいみゃく)
帯脈は、腰痛や骨盤周りの痛みを和らげる効果があります。また、内臓の働きを整える効果も期待できます。
帯脈の位置・押し方

帯脈は、おへその高さで体の真横にあります。
親指でやや強めに20回程度ゆっくり押しましょう。
3. 腎兪 (じんゆ)
腎兪は、腎臓の機能を高める効果があり、腰痛を和らげるとされています。また、疲労回復や冷え性の改善にも効果があります。
腎兪の位置・押し方

腎兪は、おへその真裏の位置から指2本分左右外側の背筋上にあります。
両手の親指を使って腎兪を軽く押し込みます。痛気持ちいい程度の圧力をかけながら、1~2分間ほど押し揉むと良いでしょう。腰に痛みを感じる場合は、無理せず軽めに押すことを心掛けてください。
4. 委中 (いちゅう)
委中は、腰痛や足のむくみを改善する効果があります。また、ひざの裏側の筋肉を緩め、血行を促進する効果も期待できます。
委中の位置・押し方

委中は、ひざの裏側の中央にあるツボです。ひざを曲げると腱と腱の間のくぼんだ部分に位置しています。
ひざを軽く曲げた状態で、親指で委中を押します。痛気持ちいい程度の圧力をかけながら1~2分間ほど押し続けます。深呼吸をしながら行うと、リラックス効果も高まります。
まとめ
ぎっくり腰の症状が現れた場合、これらのツボを押すことで痛みを和らげる効果が期待できます。ただし、ツボ押しはあくまで補助的な方法であり、症状が重い場合や改善が見られない場合は、必ず医師の診断を受けることをお勧めします。日常的にツボ押しを取り入れることで、腰痛の予防にもつながるかもしれません。ぜひ、お試しください。